水道代が急に高い?漏水の減免は受けられるか|メーターで確かめる方法、対象になる漏水・ならない漏水、申請の流れ

水道代が急に高くなったときは、まず水道メーターのパイロットで漏水かを確かめます。漏水が見つかって修理をしたあとは、水道局によって、漏れた分の水量を減らして料金を下げる制度があります(水道局によって「減量」「減額」と呼びます)。ただし、対象・割合・必要な書類は局ごとに違い、全額が戻るわけではありません。東京都・大阪市・横浜市の水道局の公式ページで確かめた内容を、順に整理しました。

水道代が高いのは、漏水のせい?メーターで確かめる方法

水道局が案内している確かめ方は、どこの局でも同じです。水を使っていない状態で、水道メーターのパイロット(回転する小さな表示)が回っているかを見ます。

  1. 家じゅうの蛇口(給水栓)を閉め、水を使う機器を止める
  2. 水道メーターのパイロットを見る
  3. 回っていれば、メーターから蛇口までのどこかで漏水している疑いがある

出典:東京都水道局 よくある質問「漏水はどのように調べればよいですか」、大阪市水道局「水漏れの確認方法」、2026年10月3日確認。大阪市は「パイロット針が回っているときは、水漏れの可能性があります」としています。

パイロットが回っていたときのチェックとして、大阪市水道局は「蛇口はよく閉まっていますか」「壁・地面にぬれているところはありませんか」「水洗便所の水面が波打っていませんか」「下水管・マンホールなどに、常にきれいな水が流れていませんか」を挙げています。なお、道路に埋まっている部分やメーターまでの配管の漏水は、お客さまでは見つけにくく、水道局が修繕する範囲です。メーターから蛇口までの漏水が、このあとの減免の話の対象になります。

パイロットが回っていないのに宅地内から漏水しているのが見えるときは、東京都水道局は、水道局が調査に伺うので、お客さまセンターに連絡するよう案内しています。回っていないのに料金だけが上がっているなら、料金改定の影響も考えられます。値上がりは水道料金の値上げで、お住まいの市区町村の料金水準は水道料金の市区町村別ページで確かめられます。

減免の対象になる漏水・ならない漏水

水道設備は、お客さまの財産として自己管理するものです。大阪市も横浜市も、水道メーターで計った水量に漏水分が含まれていても、料金は原則としてお客さまが支払うとしています。そのうえで、一定の基準を満たす場合に限り、減額する制度を設けています。東京都水道局は、減額できる場合があるとだけ案内しています。

確かめたいこと大阪市水道局横浜市水道局
対象になる漏水水道メーター以降の宅地内で発生した漏水で、既に修繕が完了していること水道メーターから蛇口までの間の、宅地内の給水管や水道設備の損傷・故障が原因の漏水。お客さまや第三者の故意・過失に基づかないもの
対象にならない場合漏水を知りながら修繕を怠った場合(蛇口からの漏水等)/故意または重大な過失/不正な工事による漏水/水量に変化が見られない場合漏水を知りながら修繕を怠った場合/工事等による破損事故/水量に変化が見られない場合/蛇口の閉め忘れなどの不注意でホース・器具から漏水した場合/減量しても請求額が変わらない場合(基本料金内)/水道局から老朽管の取替の指導を受けた後に取替せず漏水した場合
回数地下漏水以外(主に水洗便所・給湯器・製氷機・食器洗い機等)は、漏水箇所に関わらず1回に限る公式ページに回数の記載なし

出典:大阪市水道局「漏水を修繕された場合のご使用水量の減量について」(2025年7月23日)、横浜市水道局「漏水(水漏れ)に伴う水道料金等の減額について」(2025年11月13日)、2026年10月3日確認。ほかの水道局の基準は、ここでは確かめていません。

共通しているのは、漏水に気づいていながら放置した場合は対象にならない点です。メーターで漏水を疑ったら、早めに修繕に動くことが、あとで減免を申請できるかにも関わります。蛇口からの漏水(大阪市)やホース・器具からの漏水(横浜市)は、対象外の例として挙げられています。

申請の流れ|修理が先か、水道局の指定業者でないとだめか

大阪市と横浜市の案内に共通する順番は、修理が先、申請があとです。

  1. メーターで漏水を疑う(前の項)
  2. 修理を頼み、修繕を完了させる
  3. 修繕したことを示す書類(証明書や請求書・領収書の写し)を受け取る
  4. 水道局に申請書と書類を出す(大阪市は「漏水減量申込書」、横浜市は「漏水に伴う使用水量認定申請書」)
  5. 水道局が、減らす水量を決める
確かめたいこと公式ページの案内局
修理と申請の順番「既に修繕が完了していること」が適用条件大阪市
修理と申請の順番漏水の事実が判明し、速やかに修繕を行った後、お客さまからの申請により適用横浜市
修理をした人の条件指定給水装置工事事業者等が発行する、漏水を修繕した事実がわかる証明書が必要大阪市
修理をした人の条件書類は漏水修理の請求書や領収書の写し。蛇口のコマやパッキン交換など軽微な自己修繕でも、対象になる場合があるので水道事務所に相談横浜市
修理をした人の条件公式ページに減額の条件としての記載なし。ただし宅地内の漏水は、都の指定を受けた水道工事店(東京都指定給水装置工事事業者)などに修繕を依頼するよう案内東京都

出典:大阪市水道局、横浜市水道局、東京都水道局 よくある質問「宅地内で漏水しています」「漏水を修理したのですが、減額制度はありますか」、2026年10月3日確認。東京都の減額の基準や必要書類は、受持ちの営業所で確かめる必要があります。

大阪市のように証明書の発行者に条件がある局では、指定を受けていない業者に頼むと書類がそろわないことがあります。申請の期限は、確かめた3局の公式ページには書かれていませんでした。期限があるかどうかは、お住まいの水道局に問い合わせてください。

どれくらい減るのか(局ごとに違います)

減る割合を公式ページに書いているのは、確かめた中では大阪市だけでした。

局減らす水量対象の期間
大阪市水道局漏水量の50%。漏水量は、漏水分を含む使用水量から、漏水がなかったと仮定した水量(前回検針時や前年同月の使用水量など)を引いた水量原則1か月分。修繕工事が漏水発見後の定例検針日を超える場合は2か月分となる場合がある
横浜市水道局増えたと考えられる水量の一部(割合の記載なし)。修理費用を補助する制度ではない漏水分を含む検針月分
東京都水道局事情によっては減額できる場合がある(割合・条件の記載なし)記載なし

出典:大阪市水道局、横浜市水道局、東京都水道局、2026年10月3日確認。実際に何円下がるかは、使用水量・メーターの口径・下水道使用料の有無で変わるため、この記事では金額を示しません。

大阪市は、増えた水量のすべては減量できないので、普段の請求金額より高くなると案内しています。横浜市も、漏水の修理にかかる費用を補助するものではないとしています。減免を受けても、修理代と増えた水道料金の一部は自己負担になります。

修理を頼む前に確かめること

水道設備の修理の契約は、お客さまと工事業者のあいだで結ぶものです。東京都水道局は、金額を含む契約内容に水道局は関与しないとし、なるべく複数の水道工事店から見積書を取ること、見積りが有料の場合もあること、修繕・調査の依頼では基本的に出張費がかかることに注意するよう案内しています。悪質な水道修理業者への注意も呼びかけています。横浜市水道局も、工事の契約に水道局は介入できないとしています。

減免の申請を考えているなら、依頼の前に次の3点を確かめておくと、あとで困りません。

  1. お住まいの水道局が、証明書や請求書など、どの書類を求めているか
  2. 頼む業者が、お住まいの水道局の指定給水装置工事事業者かどうか(東京都水道局のサイトには一覧があります。ほかの局は各局のサイトで確かめてください)
  3. 見積り・出張の費用がかかるか、いくらかかるか

イースタートの広告主のページには、「相談・見積りだけでもOK」「出張も無料」、「水道局指定工事店」と書かれています。ただし、ページに減免の記載はなく、どの自治体の指定を受けているかも書かれていません。お住まいの水道局の指定事業者かどうかは、依頼前に確かめてください。賃貸やマンションの場合は、業者を呼ぶ前に管理会社へ連絡します(東京都水道局)。

漏水が階下や隣の部屋に広がり、他人の持ち物に損害を出してしまった場合の補償は、個人賠償責任保険にまとめています。

よくある質問

Q. 水道代が急に高くなったのは、漏水が原因ですか?

A. 漏水とは限りません。まず、家じゅうの蛇口を閉めて水道メーターを見てください。東京都水道局は、水道を使っていない状態でパイロットが回転していれば、メーターから蛇口までのどこかで漏水している疑いがあると案内しています。回っていないのに料金が上がっているなら、使い方の変化や料金の改定も考えられます。

Q. 漏水の減免は、修理の前と後のどちらに申請しますか?

A. 大阪市水道局は適用条件を「既に修繕が完了していること」としています。横浜市水道局も、速やかに修繕を行った後に、お客さまからの申請により適用されると案内しています。ほかの水道局も、申請の時期は局ごとの案内で確かめてください。

Q. 水道局の指定を受けた業者に修理を頼まないと、減免されませんか?

A. 局によって違います。大阪市水道局は、申込書に添える書類として、指定給水装置工事事業者等が発行する、漏水を修繕した事実がわかる証明書を求めています。横浜市水道局は、修繕を確認できる書類として漏水修理の請求書や領収書の写しを挙げ、蛇口のコマやパッキンの交換のような軽微な修繕を自分でした場合も、対象になることがあるので水道事務所に相談するよう案内しています。お住まいの水道局の案内で確かめてください。

Q. 漏水で増えた分は、全額が減りますか?

A. 全額とは限りません。大阪市水道局は、漏水量の50%を減量し、増えたと考えられる水量のすべては減量できないので、普段の請求金額より高くなると案内しています。横浜市水道局も、増えたと考えられる水量の一部をお客さまに負担していただくとしています。東京都水道局の案内には割合の記載がなく、事情によっては減額できる場合があるとして、受持ちの営業所に問い合わせるよう案内しています。

Q. 減免を受けられないのは、どんなときですか?

A. 大阪市水道局と横浜市水道局に共通するのは、漏水している事実を知りながら修繕を怠った場合です。ほかにも、水量に変化が見られない場合などが挙げられています。横浜市は、蛇口の閉め忘れなどの不注意でホースや器具類から漏水した場合も対象外としています。条件は局ごとに違うので、お住まいの水道局の案内を確かめてください。

Q. 申請の期限はありますか?

A. この記事で確かめた東京都・大阪市・横浜市の公式ページには、申請期限の記載はありませんでした。期限があるかどうかは、お住まいの水道局に問い合わせてください。修繕が済んだら、早めに申請の方法を確かめておくと安心です。

Q. 賃貸やマンションで漏水したときは、どこに連絡しますか?

A. 東京都水道局は、集合住宅の場合は建物の所有者や管理会社へ相談するよう案内しています。水道設備の所有や管理の範囲は建物ごとに違うため、自分で業者を呼ぶ前に管理会社へ連絡してください。

参考・出典

※減免(減量・減額)の対象・割合・必要書類・申請期限は水道局ごとに異なり、この記事は東京都・大阪市・横浜市の公式ページで確かめた範囲です。実際に減免を受けられるかは、お住まいの水道局にご確認ください。

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